|
|
|
||
welcome 堆肥屋com |
||||
|
EC測定の必要性 農産物の生産において土壌ECの把握は、良品の生産のために絶対不可欠といえます。 ECとは、電気伝導度のことを表し、農業のための土壌ECは、その単位がmS(ミリジーメンス)であります。 標準的な水のECは、0.1mSであり、それは水の中に一定のイオンが存在していることを表し、硝酸態窒素の含有量を簡易に表現しています。 通常ECは、0.3mSで、簡易計算では硝酸態窒素が反当0kg含有しているように、想定することができます。 最近の圃場では元肥窒素の使用による極端なチッソ過剰か、モミガラなどの炭素有機物の使用による、チッソ飢餓が至るところで発生してます。 チッソ過剰では、自分の経験では0.7mSを越えるとトマトのカルシウム欠乏や、ほうれん草の発芽障害などが発生しますし、作物の硝酸態窒素蓄積が発生することとなり、食味の悪化も招きます。 また、チッソ飢餓では、0.1mS以下で、肥料不足となり、生育不良や、生育停止が発生します。 0.1mS以下の数値、たとえば0.09mSや0.07mSの違いは、すごいものがあり、数値が下がるにつれて急激なチッソ飢餓を招いていることが分かります。 この原因は、炭素有機物(モミガラ、ノコクズ、わら)の分解にC/N比が関係し、炭素と窒素が有機化(生命になる)し微生物になるために、土壌中の窒素やリン酸が植物に提供されないことが発生していることになります。 空腹か満腹か 根は、動物の胃が土に入っているよう表現できますし、気持ちの悪い表現で言えば、胃を裏返しにしたような器官と言うことができます。 植物は、無機物を栄養素に有機物(スクロース、デンプン、タンパク質)を合成し生長していますが、動物(微生物を含む)により分解され、再び無機物になりますが、有機物を分解できるのは、動物だけと狭義に考えると、 無機物 →合成→ 有機物=植物 → 動物 →分解→ 無機物 の用に、植物も動物も、金貨の表裏や、イオンの陰陽、男女の用に、反対の性質を持ちながら、絶対不可欠の存在であります。(先進科学では、現在の物質界に対して反物質を想定する) 植物は、根からCO2以外のほとんどのイオンを吸収していますが、我々が胃から栄養を吸収するように、胃の内容物が少なくなると空腹感を感じますが、植物も感じているのではないだろうか。 動物が、1〜2日の空腹では、その外的症状を即座に判定することができませんが、言葉ある我々や、ペットなどは、半日の空腹を、言葉や仕草、態度で訴えることをするので、ちょうどよい空腹時に食事をとることができます。 しかしながら、訴える手段のない者が、外的に空腹であることを、他人が認識するには、やつれる、やせる、顔色が悪いなどの症状が出たり、端的に体重が減少することで判断できますが、その症状が現れるまでは、 3〜4日以上の日数がたたないと把握できないでしょう。 さて、植物の空腹が症状に表れるときに、追肥をすることを古の農業書や、老農が進めていますが、かく言う自分も、ここ6年ぐらい追肥農業を勧めて参りました。 元肥農業の間違いは、疑いのないことですが、追肥農業もその判断に一定の経験と科学的裏打ちにおいて、実行されるべきもので、5要素の単独的施肥は、今後もよく解説し、勧めていきたいと思っています。 しかしながら、植物の外的症状が現れるのを認識してからの追肥では、動物が栄養障害を表してからの食事の供給となり、一般的には重湯などの軽い栄養から始めるように、植物の外的症状が現れてからの追肥ではいささか、時期を遅くする感が、ゆがめません。 長くなりましたが、空腹になることを動物のように、物言わぬ植物に訴えてもらう必要があり、前述の胃の裏返しである根の周辺にある、土壌を随時測定し、空腹、満腹を判断すべきとの結論に達すことになります。 実際に行うことは、ECを測定するだけなので、たいしたことではありませんし、すでに当たり前の方もいらっしゃるでしょうが、実情として、本年(2005年)営業活動で、10個近いECメーターを販売いたしましたが、その理由の端的なところは、12,600円という安価で、ECをはかれることを知らない農家が非常に多いことと、特定のメーカーがその測定は、科学者しかはかれないように喧伝しているところに問題があるようです。 また、最大の問題は、その測定値の利用方法を明確にしていないことに問題があります。 とにかくECをはかることが、窒素とカリとはいえ、その植物の空腹感を表現してくれる事実と認識し、満腹の養分過剰を認識し、その症状(チップバーン、カルシウム欠乏)を起こさない施肥管理をすること、空腹時の栄養不足を認識し、その症状(キュウリうどんこ、なすの石なす)を起こさない用にすることが必要となりますが、その方法は、意外に簡単なものです。 つまり、ECメーターは、簡単に測定できるので、とにかく測定することです。 よい生育の土壌を測定、悪い生育の土壌を測定、病気の多い土壌を測定、これらはもちろん、植物が土壌にいるときに計ることで、常に「生育期間中にいつでも、その表面や、15センチ下、30センチ下を計ります。 そこで初めて、いろいろなことが見えてくることでしょう、計って、体験して、認識して、そして植物の生育を数字で判断することができるようになると、自信を持って、いつでも植物の要求する栄養素を的確に与えることができるようになります。 土壌の肥料の有無が判断できることにより、生育の優劣の判断、その理由、日照量、水分量、湿度、病害、害虫の発生の原因はおそらく、肥料成分の過剰、飢餓、による外的要因、とりわけ硝酸態窒素の過剰が、植物の生育に多くの問題を発生させていますが、窒素が少なすぎる症状(チッソ飢餓)が意外に多く発生しています。 その原因は、木質残渣の過剰投入による、窒素肥料の有機化(微生物になる)の為で、その判断の認識には絶対に生育期間中にECを測定しなくてはいけません。 平成17年10月23日 つづく |
|
ご注文、ご質問は、mazeta@taihiya.com (有)バイオマスジャパン(旧一洸) 松元 茨城県笠間市福田 0120-72-8068 FAX 0296-73-0624 |