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肥料概論

 窒素

肥料を考察する上で、いちばん重要になるのが窒素(N)でありますが、土壌中の存在形式は、アンモニア態(NH4+)、硝酸態(NO3ー)、尿素、有機体窒素、などでありますが、作物の生育の良否を端的にあらわしてくれるので、窒素を施肥して草体が繁茂し、大きくなれば一応の安心が得られるので、いつの時代でも、その効能を過大に評価しつつ、穀物や果実の収量低下や品質の劣化(まずさ)、葉物野菜の食味悪化と、保存性の低下を発生させています。

有機栽培でも同じことで、土壌中の養分の判定基準となる硝酸態窒素の含量と比例関係を示す、電気伝導度(EC)が、0.5以上の圃場では、品質の維持に多大なストレス(農薬、潅水調整)を余儀なくされています。

有機栽培思考の圃場では、鶏ふんなどの炭素率の低い有機物の含窒素量を考慮しない施肥による、養分過剰による、作物の病害虫の抵抗性の低下と、土壌通気性の悪化。

化成肥料重視の圃場では、生理的酸性肥料(硫安、燐安)の偏重使用での土壌酸性化と強制のための消石灰や炭カルの過剰施用による、土壌の等電点の激変による、アルミナの析出に伴う燐酸の不溶化とケイ酸の流亡による、土壌コロイドの破壊。

書きたいことがたくさんあって、取り止めがなくなりますが、他のページと同じように少しづつ更新していきますが、土壌への窒素のかかわりと、植物の窒素の振る舞いとを、分けて考察する必要があります。

ただここで重要なことは、窒素とは植物成長に欠かすことができないとともに、少しでも過剰にあると必ず負の効果を発現する事です。

土壌中においては、窒素などの成分過剰は、土壌中の腐食(炭素率が重要)を早期に分解させるため暫時、コロイドの膠着物質である、腐食酸を消費し土壌団粒構造を弱体化させます。

特に硫安などの生理的酸性肥料を過剰投入することにより、偏った微生物構造と酸性化による燐酸吸収阻害現象を回避するために多量の消石灰を散布することにより、より一層の膠着物質(リグノプロテイン)の微生物分解によって土壌は単粒化し、土壌の連続した間隙の形成を暫時失い、通気性の悪化に伴う、根圏の酸素不足による発根障害を引き出し、燐酸の吸収を一層阻害します。

植物生理上では、大きな誤解にあるのが植物が窒素によって生育しているかのような認識です。

この点は、特に重要ですが、植物という生命体は窒素を吸収することにより成長する前に、光合成により成長しているということです。

つまり、植物の構成物質の炭水化物(糖類も)、タンパク質、脂質、のそれぞれの製造の順番であります発芽するときの養分は、子葉の展開まですべて種子に含まれているタンパク質でまかなわれています。

その証拠に、水と空気だけで発芽するのは周知のことであり、如何なる植物も発芽時に肥料分があると、良好な生育を示さないのも、子葉の展開に必要な養分が遺伝的に決定されていて、それ以外は好ましくないことの結果であります。

種子に含まれているアミノ酸タンパク質(C,N,H,O,)を利用しつつ、まず第一に光合成により炭水化物(分子式がCm(CH2O)n)を作ります。

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