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肥料概論

りんごの開花期の燐酸施肥

花や実を成らす植物の燐酸の必要性は農家のよく知るところでありますが、燐酸は、土壌中に施用されると1〜2週間以内に、土壌中の粘土鉱物(アルミナ、鉄)と硬く結合し、暫時植物の利用できない形態に不溶化してしまいます。

元肥に施用した燐酸は、ほとんど植物に利用されないようで、昨年までの自分の考え方や、現在のJAや商系で販売されている、土壌改良剤(ケイカル、溶りん、ゼオライト、ソフトシリカ)などは、その目的や使用効果を、土壌のケイ酸の投入による保肥力や不溶化した燐酸の利用改善などを謳っています。

しかし実際の圃場では、高価な資材を投入したほどの改善効果はなかなか得ることができないでいます。

JA長野のりんご栽培資料では追肥として、3月の元肥の半分量の燐酸を施肥しているようですが、同時に窒素やカリなどを施肥しているようなので、大きな収量と品質の向上は望めない場合が多いようです。

最近では、市場性も手伝って有機栽培を行うために、骨粉やグアノを使っていますが、有機物は微生物による分解を待って、植物に吸収されるため、元肥としての使用方法が最善ですが、最終的には、P2O5のイオンになった時点で、化成肥料同様、土壌の粘土鉱物と吸着し不溶化する事に変わりはありません。

ここまでは土壌の話ですが、植物の発育生理上でも燐酸の肥効の時期が重要となります。

元肥で必要以上の燐酸を投入すると、植物の生育は早期に生殖成長の方向性を示し、植物全体が老熟の方向になることにより収量を減ずることとなります。

果樹の場合、礼肥以降の地力窒素によって蓄積された、炭水化物とタンパク質によって(剪定にもよる)、次年度の開花の良否の方向性が示されますが、冬季の経過による樹木体内の炭水化物の蓄積量により花芽の形成の力が決定されるようです。

ここで重要な窒素成分の過剰による花ぶるいの原因は、単なる窒素過剰による、果樹体内のタンパク質や低級窒素の蓄積によることだけではなく、燐酸の吸収量の低下が花ぶるいの一方の原因であるようです。

P/N(燐酸/窒素)がここでは、果樹の開花や結実を良好にするためには、いちばん重要な事となります。

窒素を0(ゼロ)にすることは、燐酸を高めることとはならず、最低量の窒素に対して、やや過剰か必要以上に過剰な燐酸の供給がある場合のみについていえることです。

この現象の最善な効果をきたいするた

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