化学肥料 経営農業に不可欠な速効性肥料
土壌汚染、環境汚染は、明らかなる冤罪
化学肥料のもたらした、人類への恩恵は計り知れず、その問題とすべき部分は、単なる過剰投入以外の何者でもなく、その素材が人類の平均寿命、健康寿命を伸ばしたことは明らかであります。
日本の化学肥料の使用量は世界平均の15倍との統計がありますが、その原因は、反収の追及と、火山による国土形成に由来している、ケイバン比の低い、アルミナの多いリン酸吸収係数の高い土壌環境にあります。
農業を実際に行い食糧生産に大きく付与している、高生産、高収益農業者は、税務の観点からも多くを語らず、家族、親類、子孫のために黙々と働き、知恵を出し、リスクを背負い社会の責任を全うしており、テレビ雑誌などの世界には無縁であります。
テレビや雑誌などに登場する、農業体験者たちは、自分の収入を他に求めるか又は、蓄えで生活を保障されている人が大部分であり、精神的に立派な、所得の非常に低い有機栽培農家などが、高所得者を相手に、自分の生活を省みず、宗教のように有機農業を実践しているのが実情で、その方たちが農業の未来を背負っているかのような、特集番組、コメントなどに反映されているようです。
有機農業、低農薬、低化学肥料農業がもたらすものは、過剰使用を削減できる以外のメリットは、ありません。
つまり、間違いなく日本人の健康を、これ以上よくする原理原則は存在しないのです。
安全保障の観点、つまり鎖国をしてでも国民の生活水準を下げないようにすることのための戦略としては必要ですが、エネルギーの観点からは、すでに不可能であり、他国の支えなくして継続できない、グローバルの時代であればこそ、食料及び肥料は、国際市場での動向に左右されることは未来永劫続くのです、資源がないのですから。
化学肥料の冤罪部分の多くは、硫酸アンモニウムの過剰投入にありますが、その原理は、一番の生理的酸性肥料である硫安の投入は、土壌の酸性化が進み、そこへ石灰類の投入をする酸性矯正を行うことで土壌環境が一時的に、アルカリ化し土壌に1万年単位で蓄積された、リグノプロテイン態窒素(腐植に相当)を、無機化させ生産物の収量を増加させますが、土壌の膠着物質でもある腐植を減少させるため、土壌団粒が破壊され単粒化された土壌になるとされています。
この減少は、12年前ほどに、高橋英一名誉教授(千葉大?)に教授が京都大学教授の頃に、押しかけて質問し、15年以上にわたり一切の有機物の投入ナシではありえるが適当な堆肥などの有機物の投入で回避できることを教えてもらいましたが、茨城県内の数名の土壌学者にも同様の返答をもらいましたが、英国ロザムステット研究所の130年間の小麦の栽培でも、堆肥のみと、化学肥料のみとの収量、品質に優劣の無いことの報告でも明らかとなっております。
つまりは、化学肥料を使用することの、問題は一切なく、農産物の価格の低迷する昨今、固定費ではなく、変動費である消耗品の代表である投入肥料費を如何に安くし、手元に残るお金を多くするかに掛かっていると思うのです。
農業生産は、トヨタやユニクロと同じ経営戦略を持つべきであり、皆様は彼ら社長人と同じ立場にあるのですから、無駄なコストを削減すべきと思うのです。
|